「縮毛矯正した後って、結局なにがダメなの?」
ネットで調べると「シャンプーNG」「結ぶのNG」「アイロンNG」「帽子NG」「サウナNG」…と、NGだらけで不安になりますよね。
でも正直に言うと、全部が本当にダメなわけじゃありません。
美容師によって言うことが違うのは、「念のため全部NG」と伝える人と、「本当にダメなことだけ伝える」人がいるからなんです。
今回は、縮毛矯正後にやってはいけないことを「本当にNGなこと」と「実はやっても大丈夫なこと」に分けてお話しします。
無駄に我慢することが減ると思いますよ。
なぜ「やってはいけないこと」があるのか?30秒でわかる仕組み

まず前提として、なぜ縮毛矯正後に注意が必要なのかを簡単に。
縮毛矯正は、薬剤で髪の内部の結合を一度切って、アイロンでまっすぐに整えてから、別の薬剤で結合を固定する施術です。
この「固定」が完全に終わるまで、美容室を出た後も24時間ほど空気酸化が続いています。
詳しい仕組みは前回の記事で解説しているので、気になる方はそちらも読んでみてください。
→ 「縮毛矯正後のシャンプー、何時間後からOK?美容師が教える季節別・髪質別の正解」
本当にNGなこと(理由つきで解説)

まずは「これは本当にやめた方がいい」というものから。理由が分かれば納得できるはずです。
① 24時間以内に洗浄力の強いシャンプーで洗う
これはA-1の記事でも詳しく書きましたが、施術後24時間は空気酸化の真っ最中。
ここで洗浄力の強いシャンプー(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naが主成分のもの)を使うと、不安定な状態の髪に刺激を与えてしまいます。
② 濡れたまま長時間放置する
毎日のことなのでついついやってしまいがち。
髪が濡れている状態では、髪の内部の水素結合が切れています。この状態で放置すると、乾いたときに変な形で水素結合が再結合してしまい、うねりやクセがつく原因に。
お風呂上がりに髪を乾かさずにダラダラ過ごしたり、濡れたまま寝てしまうのは、縮毛矯正の持ちに直接響きます。
③ 施術直後にブリーチする
縮毛矯正とブリーチは、髪にかかる負担が大きい施術の「ツートップ」です。
縮毛矯正の直後にブリーチをすると、すでにダメージを受けている髪の結合がさらに破壊されて、最悪の場合ビビリ毛(チリチリに傷んだ状態)になるリスクがあります。
④ 高温のアイロンを毎日当てる
縮毛矯正後の髪は、施術のアイロンですでに熱ダメージを受けています。
そこに毎日180℃以上のアイロンをガンガン当て続けると、髪のタンパク質が熱変性を起こして、硬くゴワゴワになっていきます。一度起きた熱変性は元に戻せません。
どうしてもアイロンを使う場合は140〜160℃に抑えて、同じ箇所に何度も当てないようにしましょう。
「ダメ」と言われがちだけど、実はOKなこと

ここからが今回の記事のポイントです。
ネットでは「やめた方がいい」と書かれているけど、実際はそこまで気にしなくていいことを正直にお話しします。
① 施術翌日以降に髪を結ぶ
「縮毛矯正後は1週間結んじゃダメ」という情報をよく見かけますが、正直なところ翌日以降なら大丈夫です。
確かに施術当日は結合がまだ不安定なので避けた方がベター。でも24時間以上経っていれば、結んだだけで矯正が取れることはまずありません。
仕事で髪を結ばないといけない方も多いですよね。翌日から結んでもらって大丈夫です。
→「縮毛矯正した髪を結ぶのはいつからOK?跡がつかない方法も解説」でも紹介しています。
② 施術翌日以降に耳にかける
これも「耳にかけるとクセがつく」と言われがちですが、翌日以降なら問題ありません。
施術当日だけ避ければ十分です。24時間経てば結合はほぼ安定しているので、耳にかけた程度で矯正が取れることはないです。
③ コテで巻く
「縮毛矯正した髪にコテを使ったら取れる」と思っている方がいますが、取れません。
縮毛矯正は薬剤で結合を変えているので、コテの熱で一時的に巻いてもシャンプーすれば元のストレートに戻ります。
美容室でも仕上げに巻いてスタイリングすることは普通にありますよ。
④ 帽子をかぶる
帽子もよく「NG」と言われますが、翌日以降なら問題なしです。
施術当日はまだ結合が不安定なので帽子の跡がつく可能性はありますが、翌日以降はそこまで神経質にならなくて大丈夫。
帽子をかぶった後に多少クセがついても、ドライヤーで乾かせば元に戻ります。
⑤ 汗をかく運動
「サウナNG」「ジムNG」という情報もありますが、汗で縮毛矯正が取れることはありません。
汗のpH自体は弱酸性なので、髪に化学的な悪影響はほぼないです。
ただし施術当日に大量の汗で髪がびしょびしょになるのは避けた方がベター。翌日以降は普通に運動してOKです。
縮毛矯正の持ちを良くするために「毎日」意識すること

「やってはいけないこと」ばかり気にするより、実は毎日の習慣の方がずっと大事です。
ここからは施術直後だけでなく、長期的に持ちを良くするための習慣をお伝えします。
シャンプーを見直す
縮毛矯正の持ちに一番影響するのは、正直に言うとシャンプーです。
毎日使うものだからこそ、洗浄力が強すぎるシャンプーを使い続けると、じわじわとダメージが蓄積して持ちが悪くなります。
アミノ酸系のやさしいシャンプーに切り替えるだけで、体感できるくらい変わるお客さんもいますよ。
→ 「縮毛矯正が長持ちするシャンプーの選び方【成分で選ぶ】」
毎晩しっかり乾かして寝る
先ほど「濡れたまま放置がNG」と書きましたが、これは施術直後だけの話じゃありません。
毎日しっかり乾かして寝ることが、縮毛矯正の持ちに一番効きます。
濡れたまま寝ると摩擦でキューティクルが傷むし、水素結合の問題で寝ぐせもつきやすくなる。乾かすのが面倒な気持ちはわかりますが、これだけは毎日やってほしいです。
洗い流さないトリートメントで保護する
縮毛矯正後の髪は、施術の薬剤とアイロンの熱でタンパク質や水分が失われています。
洗い流さないトリートメント(オイルやミルク)を毎日つけることで、髪の表面をコーティングして水分の蒸発を防ぎ、摩擦からも守ってくれます。
ドライヤーの前につけるだけなので、30秒もかかりません。この習慣があるかないかで、1ヶ月後・2ヶ月後の髪の状態がかなり変わってきます。
WordPressのビジュアルエディタに貼ったときに自然に段落として認識されるように、
で改行を入れますね。
韓国発の「マジックストレート」から学ぶ、施術の質という考え方
最後にひとつ、韓国のヘアケア事情に触れておきます。
そもそも日本で「縮毛矯正」と呼ばれている技術は、韓国では「매직(マジック)」と呼ばれ、韓国発の「マジックストレート」として世界中に広まった施術です。
(参考:London Korean Links「The magic straight perm」)
韓国のサロンでは、髪質ごとの薬剤選定や弱酸性ベースの処方、アイロンの温度・角度の細かいコントロールなど、施術そのものの精度にとにかくこだわる傾向があります。
美容室の競争が激しい韓国では、仕上がりのクオリティがそのままリピート率に直結するので、「施術で結果を出す」ことへの意識が非常に高いんですね。
(参考:PERFECT X HAIR「How to Maintain a Korean Perm」)
もちろん「24時間はシャンプーを控える」「濡れたまま寝ない」くらいの基本は守った方がいいです。でもそれ以上は、施術の質と日々のホームケアの方がずっと重要。
神経質になりすぎず、基本を押さえて、あとは普段の生活を楽しんでくださいね。
まとめ|本当にNGなこと・実はOKなことの一覧
今回の内容を整理します。
【本当にNGなこと】
・24時間以内に洗浄力の強いシャンプーで洗う
・濡れたまま長時間放置する(これは毎日NG)
・施術直後のブリーチ
・高温のアイロンを毎日使い続ける
【実はOKなこと(翌日以降)】
・髪を結ぶ(緩めに)
・耳にかける
・コテで巻く(低温で)
・帽子をかぶる
・汗をかく運動
【毎日意識すると持ちが変わること】
・アミノ酸系シャンプーを使う
・毎晩しっかり乾かして寝る
・洗い流さないトリートメントをつける
「やってはいけないこと」を気にしすぎて日常生活が窮屈になるのは本末転倒です。
本当にダメなことだけ押さえて、あとは毎日のケアを丁寧にやる。これが一番コスパのいい縮毛矯正の維持方法ですよ。


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